つぶやき・おやじの会

 木曽川中学校「おやじの会」が今年度の活動を開始しました。

 今年度最初の活動は、校庭に生い茂った雑草の刈り取り。正門付近の庭園、校舎の中庭などの除草を「おやじの会」会員十数名が、草刈機のエンジンをフルパワーにして次々に刈っていきます。2時間ほどの作業で、見違えるように綺麗になっていきます。同時に、汗を流した分だけ会員の気持ちも晴れやかになっていきます。

 この時期は、一雨ごとに雑草の勢いが増し、生徒のみなさんによる毎朝の清掃活動だけでは取りきれないほどの量になります。いくら大規模校とはいえ、人力での除草作業には限界があります。そこで、草刈機を使った「おやじの会」による除草活動が行われるようになりました。会員は、現役の男性保護者だけでなく、保護者OBや保護者予備軍(町内3小学校の保護者)も交えて結成されています。

 この「おやじの会」は、第14代校長・紀藤統一先生(平成19~22年度)の時に組織され、すでに10年以上にわたって活動を継続しています。主な年間活動は、除草活動2回、体育祭や合唱祭といった大きな学校行事での駐車場整理や会場警備、体育祭への飛び入り参加、バレーボール部やテニス部などの部活動交流、2年生を対象にした会員によるキャリア教育授業(おやじの仕事を語る会)、町内小学生を対象にしたペットボトル水ロケット大会(これは、地域づくり協議会の「学校外活動」という位置づけです)開催運営など、多岐にわたります。

  「おやじの会」結成は、学校が保護者・地域との連携・協働活動を進める「コミュニティ・スクール」の形を模索し始めたころに重なります。現在、一宮市内のすべての小中学校は「コミュニティ・スクール」の指定を受けています。呼び名は異なっても、どの小中学校も保護者や地域の人々がボランティアとして学校を支援するさまざまな組織ができあがっています。例えば、登下校時の「子ども見守り隊」や本の「読み聞かせ」グループなどは、学校サポーターの典型と言えるでしょう。

  地域にはさまざまな特技や技能、興味・関心、時間的なゆとりを持った方が大勢います。その一部分でも学校や地域のために提供していただける場や機会はたくさんあります。それをコーディネートするのも地域づくり協議会の役割の一つだと思います。