木曽川東小学校で初夏の風物詩「ホタル観賞会」が開催されました。
ふだん夜間に学校を訪れることのない子どもたちは、明かりが消された校舎内を歩くだけでもうすでにハイテンションです。観賞用水槽の中でホタルが緑の幻想的な光を放つたびに、鑑賞に訪れた子どもたちのテンションはさらに上がります。そして、光の軌跡を残しながらホタルが飛び交うと、「ワァー!」という歓声が周囲に響き渡ります。屋外の池に放たれたホタルの光の瞬き。いく筋も残される光の軌跡。子どもたちの目にしっかりと焼きついたことでしょう。そして、その感動は一生の記憶として残されるに違いありません。
しかし、5月26日付け中日新聞尾張版に紹介されたように、事情によりこの「ホタル観賞会」は今年が最後となりました。
木曽川町門間にお住いの田中さん、菱川さんお二人方のご厚意で、東小学校でホタルの飼育と観察の授業が始まったのが14年前。ホタルの生育に適した温度や水の管理などの飼育環境づくり、餌の確保など、生き物の飼育というのは、思った以上に大変なものです。また、年間を通して子どもたちが飼育を担当しているわけではありませんので、お二人の力なくしてホタルは育ちません。成長のポイントポイントで細かな配慮をしなければ、初夏の観賞会は開催できないのです。
最後の鑑賞会には、2日間で親子含めて426人が参加しました。今年のホタルは、フィナーレを飾るように、例年以上に光を放ってくれたそうです。きっと田中さん、菱川さんの14年間のご苦労に報いるために精一杯の光を放ったのではないでしょうか。田中さん、菱川さん、お疲れさまでした。そして、子どもたちのためにありがとうございました。