コロナでなかなか外出ができなかった今年の夏、中学生の娘は、学校に行く他はほとんどの時間を家で過ごした。幸い、多趣味なので「おうち時間」も悪くないようだ。コロナ禍の中、外出したがられるのは困るが、全く外に出ようとしないのも心配になる。
そんな中、私自身に、清須市にある「あいち朝日遺跡ミュージアム」を訪れる機会があった。その展示を見ているうちに、自分が中・高校生の頃は(漫画の影響で)エジプトや日本の古代史が好きだったことを思い出した。調べてみると木曽川町やその近くにも遺跡がいくつかあることが分かり、娘を遺跡巡りに誘いだすことができた。Googleマップ片手に宝さがし気分だ。
「門間沼遺跡(木曽川)」は目印となる石碑等はなく、ウォーキングや畑仕事をされている地元の方に教えていただいた。「西上免遺跡(開明)」、「田所遺跡(田所)」、「車塚古墳(今伊勢)」、「大平遺跡(三条)」等をまわるうちに、娘が小学校の遠足で浅井古墳群を訪れたことを思い出し、案内してもらった。
遺跡の中には看板がでているものもあり、ずっと前から気になっていたが、素通りばかりで(木曽川町に住んで)20年近く経ってしまった。人があまり行かないけど行ってみたい所…コロナを意識した考えがなければ、ここを訪れるのは一体いつになっていたことか。
遺跡を訪れてみて思う。この地には、はるか昔から人々の生活があった。住むのに適していたのだろう。人々がどのように暮らし、どんなやりとりをしていたか、子孫にあたる人はいるのだろうか、想像すると楽しい。
数日後、出土品を見に一宮市博物館へ娘を誘ってみた。遺跡巡りが楽しかったので当然一緒に行けると思っていたが、答えは「NO」だった。思い通りにいかないものである。一人でさみしく博物館を訪れた。