朝刊「自炊」を読んで

不惑・還暦・古希と歳を経、今一番逢いたい人は小学5.6年生の頃のあの人。

思い返すといろいろと悪さをし、未経験なことに挑戦する事で周りの人にずいぶん迷惑かけたと思います。 

当時の子ども達に、両親は元より近所の人すべてが親同様に叱ってくれ、怒られ、喜んでくれたような気がします。

子ども同士の貧富の差が無かったのも大きな理由であると思います。 

当時の写真を見ると下駄履き、服装はバラバラでまるで寺子屋のような風景です。

教科書も代々近所のお兄さん・お姉さんのお下がりでした。

それでも小学校までは給食が有り、良かったです。 

中学生になってからは弁当持参となり、持って来られない人や昼食の時間になるとそっと人目を避けるように居なくなる等、子ども心に社会の厳しい一面を時折見かけるようになりました。

それでもなんとか高校に行くことが叶い、先生から教わった「豆と女に手を出すな」「微分・積分とは、微かに分かり、分かった積もりで結構」と慰められました。

「寝る前に少しでもいいから、本を読む週間を身につけよ」とも教わりました。

そして今、毎晩少しのbeerと風呂を浴し・暖かく寝られる事を感謝する毎日です。

サラリーマンは、職人さん・芸能人さんとは違い定年後特に仕事も無く、蓑虫状態だとある人が言っていました。(パジャマのまま一日家に居るのだそうです)

蓑虫にならないよう思ってはいるものの「女性のような」と言うと語弊があるかもしれませんが、炊事・洗濯、料理、裁縫など全く出来ないので、せめて名刺に「家事見習い」と肩書きを付し、現役の状況維持を心懸けています。

昔と違いほとんどのことは、電化製品がやってくれます。ボタンを押せば一件落着です。

これでなんとか家事見習いは出来ているように感じます。

一人での食事は、簡単で適当に旨く・後片付けが容易であることを最優先し、毎日

同じ物を飽きもせず食べています。

 お陰様で夕食が楽しみな毎日である『今』、お題の様な状況は、まだ・まだ少し先に

なります。

いや、ず~と先かな。