「認知症講習会(サポーター養成講座)」~認知症になっても安心して暮らせる町づくり~を開催しました。(R5.7.15)

令和5年7月15日(土)の三連休初日に、一宮市木曽川文化会館にて「認知症講習会(サポーター養成講座)」

~認知症になっても安心して暮らせる町づくり~を開催しました。

講師は昨年に引き続き、木曽川地区の高齢者の総合相談窓口である、一宮市地域包括支援センターコムネックスみづほの米澤様と認知症の当事者である大塚様。

じりじりと照りつける日差しにも負けない、熱い参加者さん達が受付で配られた、うちわを片手に会場内を埋め尽くします。

自分たちの木曽川町を安心して暮らせる町にしていきたいと40代から70代以上の幅広い年代の男女124名の方々にご参加頂きました。

認知症は、2年後の2025年には、4人に1人が認知症となると言われています。

参加者の皆さんが我が身や大切な家族をイメージしながら、認知症を身近なこととして捉え、熱心に講座に耳を傾ける姿が印象的でした。

若くしてもなりうる「若年性認知症」にも触れられたこともあり、どうしたら予防できるの?というつぶやき声も会場から聞かれました。

そこで認知症予防の一つとして、手足を使った「脳トレ体操」の紹介。

「右手と左手、手と足で別々の動きをする」という普段経験しないような動きに私はタジタジでしたが、皆さん、余裕な表情。

講師の米澤さんが解説していましたが、普段しないような、ちょっと難しい経験は、脳にとっては、大喜びの体験となるそうです。

認知症予防のためにもちょっとした時間に家族や友人と取り組みたいものですね。

若年性認知症の当事者の大塚さんからは、ご自身の経験して来た貴重なお話や当事者の思いのお話がありました。

認知症当事者である、大塚さんが「10のうち8か9はできるが、残りの1か2ができないことがある。

だから、その足りない1か2を周りにいる皆さんに助けてもらい10にしたい」というお話。

認知症の当事者である多くの人は、自分でやってみたいという思いを持っている。

だから、何でもやってあげるのが親切なのではなく、やれることは本人にやっていただく。それが認知症当事者に対する思いやりの一つという事。

認知症当事者の大塚さんが伝えられた、「障害を持っているすべての人にあなたはとても大切な人という言葉を言っていただきたい」という言葉。

認知症に限らず、見た目にはわからなくても生活の中で何らかの不自由さを抱えている人は、眼鏡がないと物を見たりする事ができない私も含め、たくさんいるかと思います。

誰一人として社会に不必要な人はいません。かけがいのない存在であることは変わりません。

大牟田市のDVDでも認知症のお年寄りの方にきる事はやってもらい、できない部分を一緒にどうしたらできるか方法を考えて見守り、「あんしんして徘徊できる町」本人も地域の人も明るく笑顔で過ごしている姿が紹介されていました。

認知症の方を含め、障害を持っている持っていないに関わらず、すべての人がかけがいのないとても大切な存在であることを感じながら、住み慣れたこの木曽川町で明るく笑顔で安心して毎日暮らせるような町づくりを地域づくり協議会と木曽川町の皆さんで作って行きましょう。

今年の秋には「徘徊者模擬訓練」も開催予定です。

認知症の方を地域の皆さんで見守り、声掛けしながら支え合うきっかけとして是非参加頂ければと思います。

私達の住んでいる、この木曽川町を「安心して徘徊できる町」にしていきましょう。