第3回「声掛けお助け隊」認知症徘徊模擬訓練

                                    地域づくり協議会 思いやり部会  

高齢者が認知症になっても助け合って暮らしていける安心な地域づくりを目指して取り組みを進めています。今年で3回目となりましたが、今回は黒田小学校の校区にお住まいの皆さんに参加いただき11月11日(土)に実施しました。徘徊者と思われるお年寄りに声をかけて、無事に最寄りの警察に連絡できるように「声掛け」するコツをグループで体験していただく訓練の場としました。

 本年は黒田小学校の生徒さんを含めて4名を一組として10組のグループの方々で、一人ではなかなか難しい声掛けを認知症役のボランティアの方に対してチャレンジ頂きました。各グループ二回ずつの体験をしていただきましたが体験後の報告会ではよかった点や、改善をしていきたい点などを明確にできる程の成果を発表頂きました。又、来賓の方や地域の見学者の皆さんには体験状況を観察いただくと共に新聞社の取材もあり、貴重な体験の場なりました。

 体験者と認知症役の方々から報告会で発表いただいたポイント

 ☆声掛けや聞き取りの難しさを体験した

 ☆マニュアルも大切だが、コミュニケーションの取り方がポイントだと感じた

 ☆目と目を合わせて会話することで信頼感を覚え、対話を進められた

 ☆徘徊者の周りを取り囲むことなく優しく一人ずつ声掛けをすることが大切と感じた

 ☆日頃お年寄りと関わる事が無いので貴重な体験だった、機会があれば又参加したい

 来賓の方々からのメッセージや講評のポイント

 ☆今年は小学生の方が参加されているが、来年は中学生の方の参加を望みたい

 ☆積極的な声掛けは中々難しい時代ですが、体験学習を通じて行方不明者の早期発見を

 ☆声掛けのポイントは「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」

 ☆一宮市の取り組みは「自尊心を傷つけない接し方」「認知症にならない予防策」「認知症になっても安心して      暮らせるまちづくり」

 認知症患者の増加は今後も続き、患者予備軍という方を含めると来年度は実に高齢者の三人に一人と予測されるようです。行方不明者の撲滅には近所関係が大切です。地域全体で支え合えるように、この取り組みを今後も継続していきます。