飛蚊症になってしまいました。…といっても今に始まった話ではなく、若い頃から症状はありました。
生活に支障がなかったので別段気にしていませんでしたが、ここ最近、視界の真ん中に割と大きいのが2~3飛ぶようになったので不安になり、眼科を受診しました。
検査の結果、特に異常はなく、加齢によるものと診断されました。ホッとしたものの、症状はそのままでとても気になっています。
それにしても「飛蚊症」とはうまく名付けたものだなぁと思います。症状がそのまま病名になっていて、(読み方は少し難しいですが)一度聞いたら忘れられません。
分かりやすい名前といえば、某製薬会社の薬もそうです。「ガスピタン」「サカムケア」「のどぬーる」等たくさんありますが、ダジャレをきかせつつも薬の効果を短く表現していて、独特なネーミングセンスを感じます。
一方で、世の中には気の毒な名前もあります。我が家の庭木にまきついて、この夏も釣鐘状の白い花で、中心を赤く染めたかわいいあの子(花)の名前は「ヘクソカズラ」。漢字で書くと「屁糞葛」。本当にかわいそうです。
でも、名前の語源は「おならのにおい」がするからだそうなので、名前に嘘はないようです。
「タツノオトシゴ」に似た生物には「タツノイトコ」「タツノハトコ」というのがいるそうで、安易に名付けたように思えて笑えますが、この名前だからこそ画像で姿を見てイトコかハトコか確認してみたい気持ちに駆られます。
さて、話は病気の名前に戻りますが、友人で乳がんになってしまった子がいます。とても明るく、思考が前向きで、色々なことをやっている子です。そんな彼女は自分の病気を「乳がん」と呼ばずに「乳ポン」とか「ポン」と呼んでいます。今までも色々なことを明るく乗り切ってきた彼女らしい発想で、これ以上ない素敵なネーミングだと思います。言葉のもつ不思議な力を信じたいです。