毎年、4月の半ば過ぎからゴールデンウィークにかけて、町内の小学校には校内に大きな鯉のぼりが掲げられ、子どもたちの目を楽しませています。
ここに揚がる鯉のぼりは、数年前に町内有志から提供されたものです。昭和の時代にはこの季節の風物詩として、多くの家庭に鯉のぼりが泳いでいましたが、家族構成や住宅事情の変化によって、令和の時代には掲げられた大きな鯉のぼりを見かけることがほとんどなくなりました。
子どもたちが季節感を味わえるようにと、町内有志の方が押し入れや物置に眠っていた鯉のぼりを小学校に提供したところ、国旗掲揚塔や昇降口に掲げられ、青空をバックに泳いだり登校を出迎えたりする大きな鯉のぼりを見て、子どもたちは大喜び。
提供された方も、我が子(孫)が成長するにつれて揚げなくなってしまった鯉のぼりを、数十年ぶりに見ることができたと大変喜ばれたそうです。中でも黒田小学校の鯉のぼりは、隣接するJRの車窓からもよく眺められ、町内外の鉄道利用者の目も楽しませているとか。
かつては我が子(孫)の成長を祈った鯉のぼりが、今では地域の子どもたちの成長を見守る役目を果たしているなんて、素敵ですね。きっと、泳ぐ鯉たちも喜んでいるに違いありませんね。

