つぶやき・地域で活躍する子どもたち

 この時期の土曜日は、北黒田の籠守勝手神社(お籠りさん)、南黒田の白山神社(お白さん)、玉ノ井の賀茂神社などで夏祭りが順次行われ、夕方ともなる多くの人出で賑わいます。

 7月13日に行われた白山神社の「輪くぐり祭」には、地域の子どもたちがさまざまな形で参加していました。

 境内には、地域の子どもたちが制作し奉納した「行燈(あんどん)」が吊るされ、夕闇が迫るとそこに光が灯されます。すると、思い思いに描いた絵が闇の中に浮かび上がります。この日は、あいにくの小雨模様で、行燈はビニールで覆われていましたが、どの行燈も幻想的な光を放ち、訪れた人々を楽しませてくれました。

 夜7時からは、小学生による「巫女の舞い」が奉納されました。白山神社では、地域の小学生が年間を通して巫女の役割を担い、さまざまな行事に関わっています。この日も、大勢の人が見守る中、雅楽の音色に合わせて、華麗で優美な舞いを披露していました。聞くところによれば、この巫女さんたちは、日ごろから舞いの練習だけでなく、礼法や茶華道なども地域の人から学んでいるそうです。

 さらに、8時からは、幼稚園児や小学生を中心とする地元太鼓クラブの子どもたちが、見事なバチさばきで「奉納太鼓」を披露しました。境内に響き渡る太鼓の音色は、祭り雰囲気を盛り上げるのに大きな役割を果たしています。

 このような体験を積んだ子どもたちは、きっと大人になってからも生活の一部として地域に関わるに違いありません。地域の活性化には、このような子どもたちの活躍が欠かせません。今後も、地域づくりの柱の一つとして、子どもたちが参加し活躍できる場を提供していきたいものです。