（主催：一宮市市民会館等自主文化事業）
貴重で素敵な経験をさせていただいた。
きっかけは、2021年10月の広報一宮。
そこに、一宮市市民会館等自主文化事業として『ラジオドラマ「がちゃまん！」の出演者オーディション参加者募集』のお知らせがあった。
実はこの記事を見落としていたが、気づいていたとしても、自分には無理だろうと端から諦めていたと思う。しかし朗読の先生からこの募集について聞き、その時はなぜか「楽しそうだ」ととても前向きな気持ちになって、オーディションを受けてみることにした。
大きな変化のない日々の暮らしの中、「オーディションを受ける」ということは、私にとって特別なイベントだった。市民会館Webページから役柄とシナリオの一部をプリントアウトし、自分の演じてみたい役を決めて練習し、当日を迎えた。「あがり症」なのだが、ダメでもともと、楽しもうという気持ちでいたせいかほとんど緊張せずに受けることができた。
その結果、希望の役ではなかったが、ナレーターとして出演が決まった。とても嬉しかった。何日かして台本が送られてきたが、その時も本当に嬉しかった。
このラジオドラマ「がちゃまん！」はフジテレビヤングシナリオ大賞で入賞されたことのある西田充晴さんが書き下ろされた脚本で、一宮市を舞台に尾州毛織工場の跡取り息子の葛藤を描いた作品だ。一宮の要素を随所にもり込んだ、一宮愛あふれる作品であり、この作品に込めた西田さんのメッセージを感じることができる。
これを演じるメインキャストの３名は現役の高校生、大学生だ。
私は普段、仕事やボランティア、趣味で習い事などをしているが、40代後半の私が「若手」と言われてしまう環境にすっかり慣れていたせいで、彼らに会った時は「これぞ正真正銘、本物の若手だ！」と一発目にそう思ってしまった（笑）。初顔合わせで練習に入った時から、皆未経験ながらも役作りができていて、台本を読みこんでしっかり練習してきたことがうかがえた。この作品には若い力と情熱がたくさん込められている。
私自身は、これまでずっと抱えていた読み方の癖と「あがり症」に時間をかけて向き合うことができた。長年の悩みであり克服は難しいが、少しでも努力が表れていたなら嬉しい。
この収録が１月１０日に行われた。12名のキャスト、演奏者、その他たくさんの方に関わっていただいた。
多くの方に聴いていただけたら…と願っている。
放送は、i-wave76.5ＦМ（ＦМいちのみや）
令和４年２月の毎週水曜日21：00～21：30
初回は、主催者・脚本家・出演者インタビュー、
本編は第２～第４回
★ラジオをお持ちでない方も、JPradioさんでリアルタイムに聴くことができます
https://jpradio.jp/i-wave-76-5-fm/
★市民会館Webページでも配信予定です
2月新番組 | FMいちのみや i-wave (iwave765.com)
