「連区防災訓練を開催しました」(R5.11.19)

毎年のように起きる豪雨による大災害、また地震も全国で頻繁に発生しています。

中でも今一番懸念されますのが、南海トラフで発生すると予想されます巨大地震です。

マグニチュード8~9クラスの地震発生確率が、10年以内では「30%程度」、30年以内では「70~80%」と予想されています。

こうした大規模災害発生時には、まずは「自分の命」を守ることが一番です。その後の避難所運営は、地域の力の「共助」が必要になります。

そのために地域の防災リーダー意識と行動力の向上を図るため、11月19日、木曽川町連区防災訓練を木曽川西小学校で開催しました。

訓練は、木曽川消防署・消防団木曽川西分団・市役所危機管理課の皆さんにご協力をいただき、避難所運営のDVD鑑賞、心肺蘇生訓練、物干しポールを利用した担架づくり、簡易トイレの組み立て、消火器訓練を実施しました。

小学校へ参集した参加者は、まず火災の煙を想定した「スモークハウス」を体験。一寸先が全く見えず、手探りでハウス内を進みます。本当の火災であればと、改めて煙の恐ろしさを体感しました。

避難所運営について

①地震災害発生後、すぐには避難所が使用できず、建物の安全確認が必要です。

②避難所の運営は、避難所を利用する人たちでの自主運営が原則です。

 連区・町内会役員等で構成する委員会を設置し、運営事項を協議して決定する。

③運営は特定の人の負担にならないよう、可能な限り役割を分担する。

心肺蘇生訓練について

①心肺停止者に対し、胸部(心臓)マッサージとAED(自動体外式除細動器)を使用し、心肺が蘇生するまで繰り返し行うことが大変重要あると体験しました。

②胸部マッサージは、体力が必要なため、なるべく交代で行うことが必要です。

簡易トイレ組み立て

避難所運営で必要な簡易トイレの組み立てと解体を体験しました。

トイレは紙製で囲いや屋根の組み立てから便器の設置まで、5人ほどで約10分で組み立てができます。

避難所でトイレが不足する場合は、十分機能すると思われます。

また、段ボールベッドの展示もあり、強度や寝心地などを確認しました。

それぞれの訓練を全員が体験し、真剣に取り組んでいただきました。

この訓練体験を各町内会へフィードバックしていただき、防災対策に役立てていただきたいと思います。

 来年度は、木曽川東小学校区で実施する予定です。