木曽川西小開校150周記念・私の思い出(1)

 今年度、木曽川西小学校が開校150周年を迎えました。地域づくり協議会では、さまざまな年代の方々から、自分の小学校時代の思い出を寄稿していただきましたので、順次掲載していきます。同年代の方にとっては、きっと懐かしい思い出がよみがえってくるのではないでしょうか?

         遠き思い出(68歳・男性)

 私が小学生の頃、「木曽川西小学校」は木造でした。夏よりも冬の景色が思い出されます。木の老化は油引きです。教室を出ると油のにおいがします。

 6年生の時に一番北の校舎がコンクリートになりました。今思うと残念ですね。天気が良ければ屋上から伊吹山、乗鞍岳、御岳、北アルプスの山々がいっぱい見られたのに。大人になってから、山の景色に誘われて毎週のように山々に出かけるのに、当時は山の名前さえ興味がありませんでした。

 私が4年生の時、「東京オリンピック」がありました。

 私は器械体操に興味を惹かれ、宙返りができるようにと、自宅では箪笥の上によじ登り、布団をたくさん重ねておいて宙返りをしていました。それでも成功しないので田圃に行きます。稲刈り跡のきれいに積まれた稲わらから宙返りの練習です。泥の田圃でも着地はちょっとヤバイかな?っと、藁を崩して着地マットの代わりにし、夕焼けの頃まで練習していました。あとかたづけはしなかったので、当時の農家さんには迷惑だったと思っています。ごめんなさい。でも、少しは上手になった気がします。

 小学校の校庭に「二宮金次郎」の像がありました。春近い頃、日向ぼっこしていると、積まれた岩に面白いものを見つけます。岩にはたくさんの「穴ぽこ」があります。深さは小指の先がちょうど入るくらい、見つけたのは「日本蜜蜂」のようです。私と一緒に日向ぼっこです。毎年春頃見つけるのですが、「掃除サボリ」が得意な私には「良き友人」に思えました。

 今も穴ぽこだらけの岩はあるのでしょうか?探してみたいものです。「良き友人」も。