木曽川西小開校150周記念・私の思い出(3)

 今年度、木曽川西小学校が開校150周年を迎えました。地域づくり協議会では、さまざまな年代の方々から、自分の小学校時代の思い出を寄稿していただきましたので、順次掲載していきます。同年代の方にとっては、きっと懐かしい思い出がよみがえってくるのではないでしょうか?

       私の「思い出」(55歳・男性)

 私が小学生の時は、1974(昭和49)年から6年間になります。学校での思い出は、学級委員長をやり、成績優秀、先生には「将来は楽しみだ」と言われたのは2年生まで。とにかく、じっとしていることが出来なく、授業は苦痛でしかなかった思い出しかありません。そのぶん、動き回る授業は楽しかったです。

 学校での思い出よりも印象に残っているのは、地域での活動です。ほとんどの子どもは子ども会に入り、1年生から中学1年生まで一緒に活動していました。電車やバスを利用しての遠足、春秋の運動会、夏休み中のラジオ体操、ソフトボール及びドッヂボール大会、雀のお宿での一泊二日のキャンプ、お祭り、クリスマス会などなど。

 50人前後はいたと思うのですが、学校への登下校、帰ってから道路での野球、子ども会で集まった時のなどの騒がしいこと。とにかく町内が、子どもたちの声で溢れていたのではないかと思います。

 これだけ子ども同士が、学年を超えて楽しくできたのは、地域の大人たちがいろいろ環境を作ってくれたのだと思い、とても感謝しています。

 今かなりの年月が経ち、地元に残っている人は少ないです。しかし、たまに帰省しているのを見かけると声をかけ、昔のように話せるのも、子どもの頃よく遊んだり繋がりが強かったりするからなのかなと思います。

 私は今、子どもの頃、地域の大人たちに受けた恩を、今の子どもたちに送っていこうと思い、勝手にいろいろ活動しています。

 「恩送り」という言葉があるそうです。いつか私が関わった子どもたちが、一人でも次の世代に自分たちがしてもらったことを伝えていってもらえれば、それが一番ですが、これからも先人に感謝の気持ちを忘れずに、自分自身活動していきたいと思っています。